1. HOME
  2. 店舗コラム
  3. カフェ開業の店舗物件ガイド|居抜き・スケルトンの選び方と内見チェック

店舗コラム

カフェ開業の店舗物件ガイド|居抜き・スケルトンの選び方と内見チェック

カフェ開業の店舗物件ガイド|居抜き・スケルトンの選び方と内見チェック

カフェを開業したいと考えた時、多くの方が最初に悩むのが「どんな店舗物件を選べばよいのか」という問題です。

駅から近い方がよいのか。
路面店がよいのか。
小さく始めるべきか。
居抜き物件を選ぶべきか。
それともスケルトン物件から理想の空間を作るべきか。

カフェ開業では、立地や賃料だけで物件を判断してしまうと、契約後に想定外の費用が発生することがあります。特に、厨房設備、排気、給排水、電気容量、ガス容量、客席導線、トイレ、看板、内装工事費は、開業資金に大きく影響します。

「賃料が安いから良い物件」とは限りません。
「居抜きだから安く開業できる」とも限りません。
「スケルトンだから自由に作れる」と思っても、工事費が大きく膨らむこともあります。

この記事では、カフェ開業を検討している方に向けて、店舗物件の選び方、居抜き物件とスケルトン物件の違い、内見時のチェックポイント、契約前に確認すべきことを整理します。

カフェ開業で物件選びが重要な理由

カフェは、飲食店の中でも「空間の印象」が売上に直結しやすい業態です。コーヒーやスイーツの味だけでなく、店内の雰囲気、席の居心地、自然光、入口の見え方、写真映え、滞在しやすさなどが、お客様の来店動機になります。

そのため、カフェ物件を探す時は、単に面積や賃料を見るだけでは不十分です。

たとえば、同じ15坪の店舗でも、間口が広い路面店と、奥に細長い地下物件では、使い方が大きく変わります。テイクアウト中心のカフェなら、入口まわりやカウンター導線が重要になります。ゆっくり過ごすカフェなら、客席の配置、音の響き、トイレの位置、スタッフ動線が重要になります。

また、カフェは軽飲食に見えても、実際には厨房設備が必要です。エスプレッソマシン、冷蔵庫、製氷機、食洗機、オーブン、IH、ガスコンロ、シンク、手洗い、給湯器など、メニューによって必要な設備は変わります。

物件選びの段階で、次のような視点を持つことが大切です。

  • 想定メニューに必要な厨房設備が入るか
  • 排気や換気に問題がないか
  • 給排水の位置が使いやすいか
  • 電気容量が足りるか
  • 客席数をどの程度確保できるか
  • テイクアウト導線を作れるか
  • 看板や外観で認知を取りやすいか
  • 工事費を含めた総額が予算内に収まるか

カフェ開業の物件探しは、「気に入った空間を借りる」だけではなく、「営業できる状態までいくらかかるか」を見極める作業でもあります。

居抜き物件のメリットと注意点

カフェ開業で人気が高いのが、前テナントの内装や設備を引き継げる居抜き物件です。

居抜き物件の最大のメリットは、初期費用と工事期間を抑えやすいことです。カウンター、厨房設備、空調、照明、トイレ、床、壁、客席家具などが残っている場合、スケルトンから作るよりも早く開業できる可能性があります。

特に、前テナントもカフェや喫茶店だった場合は、厨房レイアウトや客席配置を活かしやすく、少ない改装で営業開始できることがあります。

居抜き物件のメリットは、主に以下の通りです。

  • 内装工事費を抑えやすい
  • 厨房設備をそのまま使える可能性がある
  • 工事期間を短縮しやすい
  • 開業までのスピードが早い
  • 前店舗の雰囲気を活かせる
  • 造作譲渡により設備をまとめて取得できる

一方で、居抜き物件には注意点もあります。

まず、残っている設備が本当に使えるかを確認する必要があります。冷蔵庫、製氷機、エアコン、給湯器、食洗機、換気扇などは、見た目がきれいでも故障している場合があります。契約後に修理や交換が必要になると、想定外の費用が発生します。

また、前テナントの内装が自分のカフェのコンセプトに合わない場合、結局大きな改装が必要になることもあります。居抜き物件だから安いと思って契約したものの、壁・床・照明・家具・厨房機器を入れ替えた結果、スケルトンに近い費用がかかってしまうケースもあります。

さらに、造作譲渡料にも注意が必要です。造作譲渡料とは、前テナントの内装や設備を引き継ぐために支払う費用です。金額が妥当かどうかは、設備の年式、状態、残存価値、撤去費用、営業に必要なものかどうかによって変わります。

居抜き物件を見る時は、「残っているものが多いから得」と考えるのではなく、「自分の業態に必要なものが、使える状態で残っているか」を確認することが重要です。

スケルトン物件で自由に作る場合

スケルトン物件とは、内装や設備がほとんど撤去された状態の店舗物件です。床・壁・天井・厨房・客席などを一から作るため、自由度が高い一方で、初期費用は大きくなりやすい傾向があります。

カフェの世界観をしっかり作り込みたい場合や、ブランド展開を見据えている場合、スケルトン物件は魅力的です。客席レイアウト、厨房導線、照明、素材、家具、カウンター、撮影映えする壁面などを、コンセプトに合わせて設計できます。

スケルトン物件のメリットは、以下の通りです。

  • 理想の内装を一から作れる
  • 厨房・客席・レジ導線を自由に設計できる
  • 前テナントのイメージを引きずらない
  • ブランドイメージを作り込みやすい
  • 設備の状態を新しく整えやすい

一方で、スケルトン物件では、工事費の見積もりが非常に重要です。

床、壁、天井、電気、給排水、空調、厨房、防水、ガス、換気、照明、トイレ、看板、家具、レジカウンターなどを一から整える必要があるため、物件取得費とは別に大きな資金が必要になります。

また、工事期間も長くなりやすいため、家賃発生日とオープン日の差にも注意が必要です。工事中でも家賃は発生するため、開業までの期間が長くなるほど、資金繰りに影響します。

スケルトン物件を検討する場合は、賃料だけでなく、「契約金+内装工事費+設備費+備品費+開業準備費+広告費+運転資金」まで含めた総額で判断しましょう。

カフェ物件の内見時に見るべきポイント

カフェ物件の内見では、雰囲気や立地だけでなく、営業に必要な設備条件を細かく確認することが大切です。

1. 厨房スペース

カフェでは、ドリンクだけでなく、軽食、スイーツ、焼き菓子、ランチ、テイクアウトなど、メニューによって必要な厨房スペースが変わります。シンク、冷蔵庫、製氷機、作業台、エスプレッソマシン、オーブンなどを置いた時に、スタッフが無理なく動けるか確認しましょう。

2. 排気・換気

カフェでも、トースト、焼き菓子、揚げ物、ランチ調理などを行う場合は、排気や換気が重要になります。既存の換気設備で足りるのか、ダクトの経路はあるのか、臭いや煙が近隣トラブルにならないかを確認します。

3. 給排水

シンク、手洗い、食洗機、製氷機、コーヒーマシンなど、水を使う設備は多くあります。給排水の位置によって厨房レイアウトが制限されるため、移設が必要かどうかも確認しましょう。

4. 電気容量

カフェでは、エスプレッソマシン、冷蔵庫、製氷機、オーブン、電子レンジ、照明、空調など、電気を多く使います。電気容量が足りない場合、増設工事が必要になることがあります。

5. 客席導線

入口から注文、会計、受け取り、着席、退店までの流れをイメージします。店内が狭くても、導線が整理されていれば使いやすいカフェになります。逆に、広く見えても動線が悪いと、スタッフもお客様も使いにくくなります。

6. トイレの位置と状態

カフェでは滞在時間が長くなりやすいため、トイレの印象も大切です。客席から見えすぎないか、清潔感を出せるか、改装の余地があるかを確認します。

7. 看板・外観

カフェは外観の印象が来店につながりやすい業態です。看板を出せる場所、ファサードの見え方、入口の明るさ、通行人からの視認性を確認しましょう。

8. 消防・保健所の確認

飲食店営業許可や消防確認に関わる内容も、早い段階で確認が必要です。内装工事を始めてから変更が必要になると、費用やスケジュールに影響します。

初期費用は「物件取得費+内装費+開業準備費」で考える

カフェ開業では、物件契約時にかかる費用だけでなく、オープンまでの総額を把握することが重要です。

主な初期費用には、以下のようなものがあります。

  • 保証金・敷金
  • 礼金
  • 仲介手数料
  • 前家賃
  • 保証会社費用
  • 造作譲渡料
  • 内装工事費
  • 厨房設備費
  • 家具・什器・照明
  • 看板・サイン
  • レジ・キャッシュレス端末
  • 食器・備品
  • メニュー表
  • ホームページ制作
  • SNS準備
  • 写真撮影
  • オープン告知・広告費
  • 運転資金

特に見落としやすいのが、開業後すぐに必要になる運転資金です。オープン直後から売上が安定するとは限りません。家賃、人件費、仕入れ、広告費、光熱費を数ヶ月分確保しておくことが大切です。

物件選びでは、「この賃料なら払える」だけでなく、「この物件を開業できる状態にするまで、総額いくらかかるか」を確認しましょう。

開業準備とPRまでの流れ

カフェ開業では、物件契約後に短期間で多くの準備が必要になります。

一般的な流れは、以下のようになります。

1. 物件契約前の確認

業種制限、設備条件、工事の可否、排気、給排水、電気容量、消防・保健所確認を行います。

2. 内装・設備計画

居抜き物件の場合は、残す部分と変える部分を整理します。スケルトン物件の場合は、工事範囲と予算を明確にします。

3. メニュー・価格設計

内装と並行して、提供メニュー、客単価、原価、オペレーションを決めます。厨房設備はメニューに合わせて選ぶ必要があります。

4. レジ・予約・会計導線

POSレジ、キャッシュレス、予約システム、ポイントカード、LINE公式アカウントなど、会計と顧客管理の仕組みを整えます。

5. ホームページ・SNS準備

Googleビジネスプロフィール、Instagram、TikTok、公式サイト、メニュー写真、店舗写真を準備します。オープン前から情報発信を始めることで、初日の来店につながりやすくなります。

6. プレスリリース・PR

カフェのコンセプト、地域性、内装、メニュー、オーナーの想いなどを整理し、ニュースとして発信します。地域メディア、WEBメディア、SNS、インフルエンサーPRを組み合わせることで、オープン時の認知を高めます。

カフェ物件は「安く借りる」より「無理なく開業できる」ことが大切

カフェ開業では、理想の空間を作りたい気持ちと、限られた予算のバランスを取る必要があります。

居抜き物件は初期費用を抑えやすい反面、設備状態や造作譲渡条件の確認が重要です。スケルトン物件は自由度が高い反面、工事費と工期が大きくなりやすいです。

どちらが正解というよりも、自分の開業計画、資金、メニュー、運営スタイルに合っているかが重要です。

特に初めてのカフェ開業では、物件を見ただけで費用感を判断するのは難しいものです。内見時には、物件探し、内装、厨房、設備、開業準備、PRまでをセットで考えることをおすすめします。

まとめ|カフェ開業は物件探しと開業準備をセットで考える

カフェ開業の店舗物件選びでは、立地や賃料だけでなく、居抜きかスケルトンか、厨房設備、排気、給排水、電気容量、客席導線、内装費、開業準備費まで含めて判断することが大切です。

居抜き物件は、低コスト・短期間で開業しやすい一方、設備状態や造作譲渡料、前テナントの印象に注意が必要です。スケルトン物件は、自由に空間を作れる一方、工事費や開業までの家賃負担が大きくなりやすいです。

カフェ物件を探す時は、次のポイントを確認しましょう。

  • 想定メニューに必要な厨房設備が入るか
  • 排気・換気に問題がないか
  • 給排水の位置は使いやすいか
  • 電気容量は足りるか
  • 客席導線は作りやすいか
  • 看板や外観で認知を取りやすいか
  • 造作譲渡料は妥当か
  • 内装工事費を含めた総額が予算内か
  • オープン後のPR・集客まで準備できるか

テンポアップでは、カフェ開業に向けた店舗物件探しから、居抜き・スケルトンの比較、内装工事、開業準備、ホームページ、SNS、プレスリリース、インフルエンサーPRまで、開業前後のサポートを行っています。

「カフェ向きの居抜き物件を探したい」
「スケルトン物件を低コストで作りたい」
「物件契約後、何から準備すればよいか分からない」

そんな方は、まずは店舗物件検索ページと、内装&開業準備サポートページをご確認ください。

※物件の使用可否、工事可否、営業許可、消防・保健所の確認、設備容量、造作譲渡条件は物件ごとに異なります。正式な条件は、貸主・管理会社・管轄行政・施工会社等へ必ず確認してください。